水没させてしまったスマホなどの電化製品を復活させる方法

水没させてしまった電化製品を復活させる方法

最近の電化製品は、基本的に日常生活で耐えることができる生活防水の機能が備わっているものが多いですが、
その機能が付いていないスマホや精密機器をついうっかりトイレやお風呂に沈めてしまったり、
衣類と共に洗濯してしまったりすることが意外とあります。
そのときに正しい対処をしないと、水没した直後は問題がなかったはずが逆に故障させてしまったり、さらに状況を悪化させてしまう可能性があります。今回はその精密機器が水没した際の応急処置と、完全に水気を飛ばし乾燥させる方法などをご紹介します。

私たちはいろんな場面で電化製品を「水没」させてしまう!

日常的に持ち運びする電化製品として、一番「水場」に近いところまで持っていく可能性のあるものとして
やはりスマートフォンが一番考えられる精密機器だと思います。
スマホに関しては、最近発売されているものは大抵「防水機能」がついているので、日常生活レベルの水飛びに関しては
余程気にすることはない・・・と思いがちですが、安心して気にしなさすぎていると逆に”ついうっかり”を招いてしまうことになりかねません。

小雨に濡れたり、洗面所に持ち出しているところに少しの水飛びが掛かってしまうことは特に問題はないと思いますが、
とくに今年2018年の夏は猛暑が続く予定なので、それ以外にも季節的に「水」を扱うことが多くなります。
少し暑さがマシになった日に車の洗車や、夏休みに入ったお子さんを庭でプール遊びさせたり、海や川に遊びに行く機会は多いです。
その分、どんどんお手持ちの電化製品を水の危険に晒してしまう可能性が増えるわけです。

自分が使っている機器の「防水機能」を把握しておこう

電化製品には、「防水・防塵」機能が備わっているものが多くあり、その規格はIEC(国際電気標準会議)という組織により、国際的に決められています。

精密機器の製品のパッケージなどによく、「IP○○」と目立つように表記されている記号が、その製品の防水等級を表しています。

IPに続く2ケタの数字の左側が「防塵等級」を、右側が「防水等級」を表している。例えば「IP56」という表記がある場合には、左側の“5”は防塵等級が“5級”を、右側の“6”は防水等級“6級”をクリアしているということを示している。

 IP規格で防水規格のみを表すときには、「IPX6」のように表記する。“X”は“防塵のテストをしていない”という意味で、つまりIPX6は“防水のみ6級”を表していることになる。

» 3分で分かる、「防水機能」の基礎知識より

その他、詳しい防水・防塵の規格については上記リンク先を参照ください。
自分の使っているお気に入りの電化製品が、どの程度の防水機能を持っているか知っておくことは非常に大事です。
そうすることによって、大事なものを故障する可能性のある場所に持っていくことが意識的に少なくなるはずです。

もし水没させてしまったら

水没してすぐ電源を「ON」にすることはご法度!

正直なところ、スマホに関しては常に電源が入っている状態ですので、防水機能が付いていないモデルのスマートフォンに関しては故障していないことを祈るしかないのですが、どちらにしても水没した直後は電源のON/OFFを含めボタンの操作など、「通電」させる行為は絶対に行わないでください。精密機器は湿気や水分に非常に弱く、水分を含んだ状態で通電してしまうと基盤がショートし一発アウトになり、二度と使えないものになってしまいます。

ついうっかり水没させてしまってもまずは落ち着き、水分を取り除く作業から始めましょう。

電化製品が水没した直後に行う応急処置

取り外し可能な部分をすべて取り外す

デジタルオーディオプレーヤー、スマートフォンなどの場合は、SDカード、SIMカード、バッテリーパックなど、工具を必要なく取り外せる部分はすべて取り外します。

特にデータを保存しているSDカードに関しては、物理的な損傷がない限りデータは消えることはないですが、
通電してしまうとどのような障害が発生するか分からないので、すぐに可能な限り分解します。

本体と、イヤホンジャックなどの水分を取り除く

イヤホンジャックの水分を取り除こう
イヤホンジャックの水分を取り除こう

1.まずは目で見える部分の水分を、ていねいに拭き取ります。本体のスキマなどから水分が入り込む可能性が一番高いので、すぐに拭き取ることが大切です。

2.イヤホンジャックや充電器の差込口がある場合は、この部分からも水分が入り込む可能性があるので、
綿棒やティッシュを細くしたもので可能な限り水分を拭き取ります。

※水分を取るときに、できるだけ本体を傾けたりしないでください。
内部で水が流れて、水分が取れにくい部分に入り込んでしまう可能性があります。

水分を飛ばす(乾燥させる)方法

本体表面の水分をできるだけ除去したら、次は自分の手で拭き取れない内部の水分を飛ばします。いくつか方法があるので色々試してみてください。

1.一番お手軽「天日干し」+新聞紙

天気が良く湿気の少ない日に、外で新聞紙の上などに電化製品を置き、そのまま天日干しします。
ただしあまり暑すぎる日に直射日光を当てすぎると、機器が故障してしまう可能性があるので
できるだけ日陰の場所に置いてください。またこの方法ではどうしても完全に乾ききるまで時間がかかるので、放置する目安としては24時間ほど必要です。

2.乾燥材(乾燥剤・シリカゲル)と一緒にジップロックする

市販の乾燥材(シリカゲル)と一緒に、ジップロックに入れて保存します。
この方法では1と違い短時間で乾燥させることが可能ですが、すくなくとも半日は放置することをおすすめします。

3.生米と一緒にジップロックする

乾燥剤などを持っていない場合は、生米でも水気を飛ばすことができます。
イヤホンジャックや差込口の穴に米が入らないように気をつけ、ジップロックで密閉してください。

4.冷蔵庫 ※自己責任で!

冷蔵庫はものを冷やす仕組みから、低温ながら湿気を飛ばすことに優れています。
ただしあくまでも自己責任での方法ですので(これは1〜3の方法にも言えますが。。)
2、3の方法に加え、冷蔵庫に入れることも試してみてはいかがでしょうか?

まとめ

電化製品を誤って水没させてしまったときの応急処置はとても大事です。これを知らないでそのまま通電してしまい、故障して結局修理や買い替えを余儀なくされ、余計なお金がかかってしまうことを避けるためにも、できるだけ迅速に自分で乾燥させる方法を知っておくことは非常に大事だと思います。

参考サイト

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